Branch Films
By TOKIEDA
生きてるお話、生まれるお話。
舞台で、人生を描く そこで「人」が「生きる」物語を
主人公は、二十代の若者数人
ぼんやりとバンドをやりたいという夢がありながら
怠惰な生活から抜け出せず
アルコールやセックスに溺れ
夜の繁華街で、些細なことで喧嘩をし
翌朝、海を目の前に
「俺たちの青春ってなんだろう」と自問自答する
そんな日本映画を、僕は、観たくないと思います。
でも、そんな映画が次々と作られています。
リアリティ? いまの若者の姿?
だとしたら、その捉え方は、なんて寂しく悲しい一面なのでしょうか。
僕は、舞台で、エンターテイメントをつくりたいと思っています。
それは、華々しい空想話や、非日常が散りばめられたファンタジーの世界だけとは、
限りません。
当たり前に日常を生きる人々を。
その人たちの確かな生活を。
絶望も希望もありながら、そこに生きる人たちの「強さ」を、を描きたいと思っています。
舞台で、人生を描く。
それがきっとエンターテイメントになり得ることを、僕は信じています。
時枝 正俊